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貞苅店長のヨーロッパアルプス奮闘記 part1
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5年前の2002年の国際山岳年に初めてヨーロッパの山々に出会い、大きな感動を覚え、あらためてもう一度その感動を味わいたく、数年前から山の選定やルートの調査などを時間があればインターネットで情報を集める日々が続いた。
今の自分の体力や技術と比較しながらのルート選出は怖いような、また心躍るような、その複雑でデリケートな心の中の葛藤がこの計画段階での楽しみの一つであり、山行や仕事など全てに対するモチベーションの維持には不可欠なものとなっているのは誰しも同じであろうと推測する。
<山の選定>
山の選定にはそれほどの時間を費やすことはなかった。
自分の中では前回、登ってしまったマッターホルンとアイガーとくれば当然の如く、次はグランドジョラスが心の中で名乗りを上げた!
それと前回、途中で悪天候のために時間切れとなり断念したヨーロッパの最高峰モンブランは忘れ物を取りに帰るような、そんな思いを馳せていた。
もちろん他のメンバーとの協議の上で山の選定は行うものだが自分の心の中では強い意志、また覚悟が必要であると信じている。
それはいつも変わらない!
二つの山はメンバーとの協議の結果、自分の思い通りになっていった。
メンバーに感謝!!
さらにマッターホルンが浮上し、とりあえず3つの山が選定された。
グランドジョラス・モンブラン・マッターホルンという山を知らない人でも一度は耳にしたことのあるビッグネームの山々。
憧れ・恐怖・敬愛・期待・不安。
山に向かうとき、色々な思いが混沌としてくる。
グランドジョラス<4,208m>
エギューユドゥミディの展望台から東の方角に見え、北壁の切れ落ちる様は圧巻。壁の向こう側はイタリア。
モンブラン山郡の東の一角であり、ヨーロッパアルプスを代表する山の一つである。
ピーク(山頂)は5つからなり、ウォーカーピークが最も高く、ウォーカー稜・北川稜が人気の難ルートである。
知人の国際ガイドがその昔、難ルートのカシンからウォーカーとつなげて完登している。地球温暖化で氷河が減り、
難易度はやや下がったのではないかと言われているが、とても我々が行けるルートではない。
オリジナル(ノーマル)ルートでさえ、岩稜・雪稜・クレバス・雪田・氷壁・雪壁・モルーンとミックスで待ちうけている。
モンタンベールからは氷河の先に北壁と正面を見て一番左手がウォーカーピークとなる。
夕焼けに照らされた北壁の陰影が一段とその威容を印象づける。 |
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| モンブラン(左奥が頂上) |
左端のピークがグランドジョラス |
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モンブラン<4,810m>
シャモニー駅からも望める、アイスクリームでも有名なご存知、ヨーロッパの最高峰。
若者から熟年も問わず、人気の山である。
割りと技術的には優しいと言われているが、ひとたび天候が崩れると手強い山へと変貌する。
グーテ小屋までの大クーロアールや岩稜は初めて来た者にとって、モンブランにはこんな場所があるのかと驚かされる。イタリア・フランスの国境であり、世界中から多くの登山者がやってきて登頂を目指している。
個人的にはモンブランのボールペン・万年筆を使用しているが、登っておかないと使うときに何となくではあるがまだ手中になく、しっくりときてない様な気がしてならない。何とか登頂を果たし、さらに心地よい書き味を得たいと目論んでいる。
マッターホルン<4478m>
スイス・イタリアの国境にあり、スイスではマッターホルン、イタリアではチェルピーノ、フランスではセルバンと呼ばれる。アルプスを代表する秀峰の一つ。何といっても天を指す尖った頂上。この形がいいんだなぁ。
スイス側が最高点で、イタリア側のピークには十字架が立てられている。その間はわずか80mの頂上稜線。
イタリア側が垂直に切れ落ちており、スイス側を慎重に進んで行く。
ガイド登山の場合はいきなりここへは、実践がないと登らせてもらえず、事前のテスト山行を経てという事になる。
ノーマルルートのヘルンリ稜でも下1/3のルートファインディングが難しく、どこでも歩けるが、あとから難しい所が出てきたりと先行ガイド連れがいない場合苦労するかもしれない。
ソルベイ小屋まで来るとルートがはっきりしていて迷うことはない。 |
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| グーテ小屋までの大クーロアール |
マッターホルン(中央がヘルンリ稜) |
以上、3つの山の選定にあたりそれぞれに難しさがあり、楽しみ方も違い、2週間で三山でも天候次第で十分可能であり、十二分に満足できる内容となろう!
これから数回に分けて、私と仲間達の3つの山にまつわるヨモヤマ話ししていきます。
好奇心や興味、または反面教師的にとらえて頂いてもいい、何かの参考になればと思い、伝えて行こうと思います。 |
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